私は新館7階『MUSUBI』に勤務しております終活アドバイザーの宮本と申します。
『終活』に関して「何をしておくべきなのか」、アドバイスや提案を定期的に発信してまいります。ご参考いただければ幸いです。
今回は、前回に引き続き「持ち物整理」の中で、「お金」についての話です。今月(前編)と来月(後編)の2回に分けて説明いたします。
1. 資産の把握
銀行口座、投資口座、不動産、保険、年金など全ての資産をリストアップする。
〈ポイント〉
① 各資産の現在の価値や残高を確認しましょう。
② 不要な口座は解約し、必要最小限の口座数にする。
③ 資産の総額がわかったら、使っていいお金とお葬式代などに残しておくお金に分ける。
金融機関・通帳ごとに使い道を分けておくとわかりやすいでしょう。
2. 負債の確認
借入金やクレジットカードの残高など、負債も整理します。
〈ポイント〉
① 資産から負債を引くことで、現在の「純資産」を把握することができます。
② 保証債務(他人の借金を保証)をされている方は、代わりに返済の義務を負うことがあり、「相続の対象」となるため必ず家族に伝えておきましょう。
3. 遺言書の作成
遺言とは、被相続人(亡くなった人)が生前に「自分の財産を、誰に、どれだけ残すのか」を書面に残したものです。
〈遺言書作成メリット〉
① 遺言は大きな効力をもっており、遺言書によって遺産分配を事前に決定できる。
② スムーズな遺産相続により、相続人同士の争いが起こりにくくなる。
③ 遺産分配について相続人同士の話し合いの必要がなくなり負担が軽減される。
〈遺言書の種類と長所・短所〉
1)自筆証書遺言…被相続人が手書きで作成した遺言書。
長所
・署名・押印は本人のものだけで簡単に作成できる。
・あまり費用がかからない。
短所
・財産目録を除き全文を自分で書かなければならない。
・形式不備により無効となることがある。
・紛失や偽造、廃棄のおそれがある。
2)公正証書遺言…公証役場で公証人に作成してもらう公正証書としての遺言書。
長所
・公証人が作成するので形式不備になることがない。
・原本が公証役場に保管されるので、紛失や偽造、廃棄のおそれがない。
・家庭裁判所での検認が不要で、すぐに相続の手続きができる。
短所
・準備すべき書類がたくさんある。
・公証人に支払う費用が発生する。
・証人が二人以上必要。
新館7階「MUSUBI(結び)」では、「遺言書作成」を考えられている方へ「YM(わいえむ)サポート」をご紹介させて頂きます。また、毎月「相続」に関する無料相談会を実施していますので、参加ご希望の方は、お気軽にお問合せ下さいませ。
スタッフ一同お待ちいたしております。
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