暦の上では、秋も最後。近づく冬の足音を感じます。
2021年10月23日(土)~11月7日(木)までは二十四節気の18番目にあたる「霜降」。
秋が一段と深まり、朝霜が見られる頃です。
朝晩の冷え込みが厳しくなり、日が短くなったことを実感するようになりますね。
初霜の知らせが聞かれるのも大体このころです。
私には、この時期になると思い出す光景があります。
緑から黄土色に変わった地面に霜が降りて、辺り一面が白くなった野原。
積雪とは違い、一瞬ですぐ溶けてしまう霜に少しばかり物足りなさを感じながら登校していたことを思い出します。
そんな思い出を懐かしみながら、残り少ない秋の恵みを満喫すべく、旬の味覚を堪能しています。
収穫したサツマイモはもっぱら自宅で茹でておやつがわりに食べています。
そこで活躍するのがステンレスの片手鍋です。
水からじっくり茹でると、しっとりした仕上がりになり、サツマイモの甘みが伝わってきます。
写真は、日本のインダストリアルデザイナー〈柳宗理〉の片手鍋。
ちなみに、柳宗理のお父さんは民藝運動の創始者・柳宗悦さん。
私は民藝品が大好きで、家で使う器は小鹿田焼(おんたやき)ばかり。
そういう親子の繋がりもあり、次に購入する鍋は〈柳宗理〉のものと決めています。
この鍋は1998年にグッドデザイン賞を受賞した名作。
飽きのこない洗練されたデザインや、使いやすさなどの機能性を備え、長く続けられるところも魅力のひとつです。本館6階〈クラシナ〉にて販売しています。
京築のヒノキと暮らすプロジェクト「クリスマス チャリティオーナメント」
平成27年度に、京築地区森林林業推進協議会と地域の西日本工業大学が連携して立ち上げた「ちくらす」プロジェクト。
建築資材としての需要が低迷している京築地域のヒノキを、生活の中に取り入れるための活動をしており、井筒屋もさまざまな形で参加・協力しています。
今回は「ちくらす」プロジェクトと連携し、”京築のヒノキと暮らすプロジェクト”「クリスマス チャリティオーナメント」を作成いたしました。
見る角度によっては「星型」に見えるオーナメントは京築のヒノキの間伐材を利用し、すべて手作り。
木を間伐することは、森を守るためには必要不可欠な取り組みです。
外側には小倉織の制作・販売を手掛ける〈小倉縞縞〉から、商品を制作する過程の「端切れ」を【アップサイクル】の取り組みとして、提供していただきました。
地元で加工、販売するため、輸送時に発生する二酸化炭素の削減につながっていきます。
「クリスマス チャリティオーナメント」は11月3日(祝)から小倉井筒屋 本館1階で開設される「クリスマスステーション」にて販売をいたします。
売り上げの一部は森林組合に寄付されるほか、購入者の中から抽選で、来春に実施予定の「植樹会」にご招待いたします。
大切な方に想いを馳せるこのシーズンに、お買い上げいただいたオーナメントが森を守る未来への取り組みに繋がります。
皆さんのいろんな願いや祈りを込めて、クリスマスツリーに飾ってみませんか?
また、来春には福岡市に全国で10番目となる「福岡おもちゃ美術館」が開館予定であり、「ちくらす」では間伐材を使ったおもちゃを開発中です。
井筒屋もこのプロジェクトに参加し、子どもたちの「木育」を広めるお手伝いをしています。
このお話も、いずれご紹介したいと思います。どうぞお楽しみに。
筆者プロフィール
井筒屋CSR・ESG担当マネージャー:中尾裕
「CSR」(企業の社会的貢献)と「ESG」(環境・社会・ガバナンスという観点から企業が長期的に成長するうえで重視すべき3つの要素)に関する具体的な取り組みの企画・運営を担当。弊社「サステナビリティ委員会」の事務局として、環境や街づくりに資する活動などを管理・統括、発信することで、パブリックイメージの向上に繋げています。