2022年 冬
福岡県みやこ町
ふきのとうの芽吹き
春に向かって季節が動き出す「雨水」
二十四節気の「雨水」(うすい)とは、「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」のこと。
2022年は2月19日(土)からです。
少しずつ、春に向かって季節が動きだす最初の一歩…という感じで嬉しくなります。
日本の伝統や文化を大切にし、未来へつなげる。
日本の伝統や文化を大切にし、未来につなげる取り組みは、
井筒屋が推奨するサステナブルな考え方の一つです。
伝統工芸士や職人によって作られる「ひな人形」は、まさに”大切に受け継がれるもの”のひとつ。
昔から「雨水に雛人形を飾り始めると、良縁に恵まれる」という言い伝えもあるそうです。
3月3日の桃の節句にはひな人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物といった祝い膳を囲みながら、お子様の成長と幸福を願うご家庭も多いことでしょう。
小倉店本館7階
〈ひな人形コーナー〉
3月3日(木)まで展開
ここ数年は、集合住宅など狭小スペースでも飾れる、
男雛と女雛の「親王飾り」が主流だそうです。人形の種類も、仕立てた衣裳を着せつけた「衣裳着人形」や、着物の裂地や帯地などを貼って木目込む「木目込人形」などがあります。
お人形の顔や表情も、それぞれ特徴や印象が異なり、見れば見るほど奥深い世界です。
数あるひな人形の中で、特に目を引いた親王飾り。
引き目鉤鼻で静かな印象の「京阪風」。気品のある顔立ち、華やかな衣装が印象的です。
森林を守る活動は、サステナブルな取り組みにつながる。
早春の新芽の吹き出す前。
ちょうど「雨水」の前後に、山では森林保全活動の一環として「枝打ち」が行われます。
私も今年、参加させてもらっていました。
「枝打ち」とはその名の通りノコギリなどで枝を切る作業です。
これを行うことで、森は光が通りやすくなり、明るくなった林床には植物が育ち、土砂災害などを防ぐ森林になります。
また、豊かな生態系が保たれるだけでなく、森林の持つ「二酸化炭素吸収機能」が発揮され、地球温暖化防止にもつながるのです。
山に登っていく途中、村の人たちが所々にお茶を植えているので、葉っぱをちぎり、手もみしながら進みます。
枝打ちが終わったら、きれいな湧き水をやかんに入れて沸かし、手もみのお茶を淹れます。
ちょうど旬を迎えた八朔をおやつに、ひと休み。
森で英気を養いながら、心地良いひとときを過ごします。
植樹会の下見で上毛町を訪れました。
筆者プロフィール
井筒屋CSR・ESG担当マネージャー:中尾裕
「CSR」(企業の社会的貢献)と「ESG」(環境・社会・ガバナンスという観点から企業が長期的に成長するうえで重視すべき3つの要素)に関する具体的な取り組みの企画・運営を担当。弊社「サステナビリティ委員会」の事務局として、環境や街づくりに資する活動などを管理・統括、発信することで、パブリックイメージの向上に繋げています。
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